元々原作の漫画も持ってたので、数年前、大和ミュージアムで映画製作のポスターを見かけてからと言うもの、映画館で見るのを楽しみにしていたのですが、当初上映する映画館はほんのわずか。
もしかしたら地方では映画館で見れないかもなーと思ったりもしてたんですが、青森県では12月くらいから上映する映画館が二つ(シネマ・ディクトとフォーラム八戸)もあったりしてヒャッハー!行くぜ行くぜ!と準備してたんですが12月は色々あって結局1月になっちゃったりしたけど、まあとにかく、
すげえ良い映画だった。(゚´ω`゚)
です。上映してくれた映画館ありがとうマジで。
じわじわと人気が出て来てついには全国のイオン系シネコンでも上映が決まったので、ぜひいろんな人が見られると良いと思うの。
映画の舞台は、第2次世界大戦下の広島・呉。
と言うと反戦映画と言うか、戦争の悲惨さや虚しさを全面に押し出すような作品かと思われそうですが、戦時中ではあるんだけどメインは戦争にはなくて、主人公のすずさんを中心に、その時代を生きる人々の生活をどこまでも繊細に生き生きと描いた作品です。
もちろん戦中ゆえの影はある。けれどその影を「日常」の一端として生きる人々の強さとしなやかさは、今を生きる自分たちにも希望をくれ、逆に戦争についても作られたエンタメとしてではなく、自分に近しい出来事として考える機会を得られる気がしました。
泣かしてやろうって演出がないのも嬉しい。ただただ素直に泣かされる。悲しみや切なさもあるけれど、暖かい気持ちになれる涙を流せる。
上映時間2時間ちょい、あっという間でした。
そして見終わった後、自分も頑張ろうって前向きな気持ちになれる。
良い映画でした。(*´ェ`*)
余談ですが。
この映画は、細部まで詳細な検証がなされていて、それが映画の中に落とし込まれてるんですよね。その情報が更にこの物語をリアルにしていて、気が付くと物語に吸い込まれるように見入ってしまう。
ツイッターで『#細かすぎて伝わらないこの世界の片隅にの好きなシーン』というタグがあるのは、細かい所まで作りこまれているがゆえに、見た人が超細かいとこに目が行っちゃうからなのかなと。
個人的に『#細かすぎて伝わらないこの世界の片隅にの好きなシーン』は、やっぱり山の上にある高射砲からの爆煙が色付きだったり、B-29の爆弾投下シーンのぶるぶる感とか、旦那父のセリフの500馬力から2000馬力にってとことか、空母や護衛艦の寄港っぷりとかが史実に忠実ぽかったとこ…あと楠公飯な!!(笑)
楠公飯は今度作って食べてみたいけど…鍋でいけるかな。
ラベル:この世界の片隅に