先週、何かと話題の『風立ちぬ』を見てきました。
個人的にはとても好みの作品、自分内ジブリ映画ベスト5入り決定です。
とは言え私のベスト5は「ナウシカ、ラピュタ、紅の豚、カリオストロ」と今回の『風立ちぬ』なので、平均値からだいぶ偏ってるのかも。
ジブリの中でも人気のある王道作品が好きな人は、好みじゃないかもなぁとか。
そもそも家族みんなで見に行く作品とはちょっとジャンルが違うしなぁ…とか。
それでも個人的には老若男女、それぞれ別の視点で感じる何かがあると思うんだけど、でもやっぱ興行収入はそんな良くないんじゃないかなぁ…とか、ぶっちゃけ思ってる。思ってしまってる!・゚・(*ノДノ)・゚・
上映当初から映画内の『喫煙シーン』について禁煙派と喫煙派で場外乱闘的な議論が起きてましたけど、映画見た感じでは、当時の時代背景考えたら特に過剰でもなく描写として現実的だと思いました。
一番問題になっていたらしいシーンも、喫煙が絡んでその場面その二人の心の機微が理解できるわけで、もちろんあれが正しいかどうかは別、間違ってても二人がお互いを想いあった着地点があれなわけで、あれ以上に自然に素敵に心情を代替する描写があるなら教えて欲しいものです。
それにあれを変えたら、二郎さん喫煙者じゃきっと駄目で、そうするとたぶん宮崎監督の作品ではなくなる気がします。
今の時代にそぐわないから映画内の表現を変えろってのは乱暴すぎだと改めて思う。
つーか二郎さん吸ってた煙草が両切りチェリーだったんだ。
時代的にドンピシャで胸熱なチョイスだぞ!ナイス!小道具!
ちなみに私は以前ヘビースモーカーでしたが、今のところ禁煙が成功しててやめれてます。
美味しそうとは正直思ったけど、吸いたいとこまで行かなかったなあ。
画面上でみんなベビーに吸いすぎててお腹いっぱいになった感じだったぜ(-_-)
二郎さんの中の人が庵野さんな件。
最初マジかと思ったんですが、早々に慣れました。この声と棒読みはありだなと。
でも無駄に特徴ありすぎなので(笑)やっぱ最後まで駄目だったて人も多いんだろうなと思います。
SP番組で、宮崎監督が庵野が良いって言った時のスタッフ陣のなんとも言えない渋い顔が目に浮かびつつ、でも自分は肯定派でした。
戦闘機とか戦艦とかウハウハな件。>でもミリヲタじゃないです。
艦これはじめたので、航空母艦の鳳翔とか戦艦長門の登場にキュンとした。どの子かわからんけど駆逐艦もいらっしゃった。
二郎さんがアヒルといってたのは七試艦戦で、その後開発されたばかっ早い逆ガルさんが九試単座戦闘機。これが九六式艦上戦闘機として正式採用されて、さらにこの後、零戦が開発されてくのです。
って情報は完全しったかだけど、それでもちょっと知ってる機体が開発されていくさまとそれに携わった人たちの情熱を垣間見れた感じがして、私は感動してしまったよ。
美しい飛行機を作りたい。彼の望みはただそれだけだ。
ただ彼の望みは、愛する人を半ば犠牲にした形で、かつ兵器開発という形でしか成し得なかった。
彼はその業を背負って、終戦を迎える。
とはいえ、時代が違えば彼の背負う業は軽くなるのかと考えたけど、そうじゃないんだろうな。
何もかもを捨ててひとつの事に情熱を注げる天才は、その情熱を持ち続けている限りは、叶えた望みの分だけどんどん深い業を背負い続けていくものなのかもしれない。それがどんなに恵まれた時代であっても。
とかなんとかいろいろ考えて悦に入ってみたくなったよ☆>ヲイ
なんか感想書きながら思ったけど、おっさんがキュンとなる映画かもしれないな…。