正直以前からずっと行ってみたかったけれど、如何せん老舗料亭という事で敷居が高く。
何かしら理由をつけでもしないと行けない所だったので、この度は意を決しつつ、電話をするでなくとりあえずHPを探して少々勉強した後、問い合わせフォームで数回やり取りさせて頂きながら、予約しました。
けど思うに電話で予約する方が色々お話聞けるし1回で済んだんだろうなと振り返る…以後気をつけたい。
HPを見ながら、飲み放題付き会席コース(7000円)(+1000円でワイン・冷酒飲み放題をつけて8000円)に、こちらはきりたんぽが有名と聞いていたので、1人+700円できりたんぽ鍋をつけてもらいました。
コースの料理は、梅会席(5000円)と内容が一緒だったので、これに飲み放題を受けて7000円という形のコースになっているようでした。
献立は月ごとか季節ごとにかわるようです。
・旬菜 一口サイズの前菜的な料理が5,6種類。
どれも凝っていて見目麗しく美味しかった。私の中の女子がときめきを隠せないがしかし何より酒が止まらない。
・お椀 萩真丈のお澄ましのダシ最高。最高過ぎて酒が進む。
・お造り 平目は普通に美味しかった。酒が合うよねー。
・焼き物 秋鮭の焼き物メイン、焼き栗、蓮根、菊芋等の添え物、美味しかった。添え物たちがなかなかに酒とあう。素敵。
・蒸し物 かぼちゃの包み蒸し。繊細でした。
・強肴 鶏もも肉の炙り焼。マスタードソース。ソースが何気に酒を進ませる。
・油皿 笠子(カサゴかな…)唐揚げ美味しかった…舞茸とトマトも良かった。カラっと油感で酒が進む。
・食事 炊き込みご飯かなにかのところを、追加でお願いしたきりたんぽに変更。汁で酒が飲める…恐ろしい旨み!
・香の物 雅香と書いてガッコって読むのを初めて知った。美味しかったこれ。まあ進むよね!酒!
・水菓子 マロンプリン
どれも目で楽しく、舌に美味しい。素敵な会席コースでした。
ただちょっと、焼き物の鮭と炙り焼の鶏ももだけ固めで気になったかな…冷えちゃったからかもしれないんだけど。美味しかったけど他と比べちゃうとって感じ。
味付けは、関西ぽいというか京都っぽいというか、上品でダシウマーな感じ。
その流れで、鶏出汁鶏脂&醤油ドーンって効いたきりたんぽ鍋が飛び込んでくると、めちゃめちゃ味の方向性がかわるからか、後半のお腹いっぱいの状態でも別腹感覚で美味しく頂けましたっていうか、きりたんぽ鍋マジで美味しい。ほんと美味しい。
今度は、飲み放題なしで竹とか他のコースも試してみたいなと思いました。
お値段的に高めゆえいつでもさくさくっと行けるお店ではないけども、ぜひもう一度、という気持ちになるお店でした。
そこで、改めて念を押したい。
濱乃家のきりたんぽ鍋は絶品!!>いだてん風
という事で、きりたんぽランチ(3500円)という手もある。
これならお値段的になんとかなるので、帰省の時に今度はまずランチかなーと考えたりしてる。
ちなみに飲み放題は、ビール、ノンアルビール、焼酎(芋、麦)、ウィスキー、ワイン、日本酒等。
私らは、日本酒しか頼まなかったのでそれ以外の詳しい銘柄はわかりませんでしたが、日本酒は以下の通り、
・福小町
・秋田晴
・雪の茅舎 山廃純米
・刈穂 六舟
・高清水 辛口生貯蔵
・熱燗(銘柄はわからず)
どれも秋田では手に入りやすくそつなく美味しい子です。食中酒的に最良、素敵ラインナップと思います。
余談ですが、焼き物についてた焼き栗と高清水が最高にあったので今後自分でも合わせていきたい。本当に抜群だった。
料理以外の印象は、建物も内装も、古き良き感たっぷりでした。
柱等、要所要所が良い木だわーって感じとか、最近では懐かしい砂壁や、昔ながらの幅が狭めな廊下やその他もろもろ、当然古い建物なので古さはあるけれど、しっかり清掃管理されているので歴史を感じつつも負の印象なく、しっかり料亭としての営みがそこにあったのだなと…最高に素敵でした。
祖母の働いていたところという事で、多少欲目のようなものはあるかもしれない。
部屋ごとに料理や飲み物の管理、きりたんぽ鍋に至っては部屋でしっかり作ってくれたりする、部屋担当の方がいらっしゃたのですが、私たちの時には、暖色の作務衣を着た仲居さんと、薄手のワンピースを着たバイトの方と二人いらっしゃったんで、なんか贅沢!って思ったりした。研修中とかだったんでしょうかね。普段はおひとりなのかな。
写真が一枚もないのは撮ったけど例によって料理がおいしそうに撮れなかったからだ。
ラベル:濱乃家